車椅子を使用していて気づいたこと。
骨折時にはじめての車椅子生活
-
私は約10年前に交通事故により左下腿骨折し
手術をしてボルト止めの手術をしました。
その時約2週間車椅子、約1週間歩行器を使っていました。
病院に入院中、初めて車椅子を使用して思った事を書きたいと思います。
入院していた時だけなので、どこのメーカーの
車椅子かは確認していませんので分かりませんが、
自分の腕の力で車椅子を動かす事の大変さを知りました。
最初の頃は、看護師さんや病院のお手伝いの方が手伝って下さり、
押して色んな所に連れて行ってくれて楽だったのですが、
いざ自分の力で運転してみると意外と自由に動かす事が
難しく慣れるまでまっすぐ進むことができませんでした。
病院内は段差はありませんが、段差があるところに行くと
腕の力だけで段差を超えないといけないと思うと
本当に車椅子で生活している方は大変だと思います。
入院中、同じ部屋の方が年配の方で腕の力がないので、
車椅子の足を置くところを自分で上げて足の力で
ちょこちょこ歩くように進んでいた方を思い出しました。
車椅子を利用することによって気づいた
-
年配の方は勝手に移動するので足で進むことを怒られていたのですが、
年配の方には車椅子は大変なんだと思った事を思い出しました。
あと目線が今までと違い低いので大人のお尻ぐらいを目線にして
進むので方向感覚がおかしくなったのか、
自分が方向音痴なのかどこに居るのか分からなくなったこともありました。
目線が違うのでちょっと怖かったのを覚えています。
車椅子を使っていると優しい方はすぐに道を開けてくれるのですが、
何も気にしていないような人は見て見ぬふりをしたりと嫌な目にもあいました。
人間の嫌な部分も見えていい経験になりました。
ベッドから車椅子にうつる動作も大変だったのを覚えています。
足をかばいながら腕の力で滑るように車椅子にうつらないと行けないので
ベッドの上で筋トレをしていた事を思い出しました。
車椅子生活でのトイレも大変でした。
車椅子専用のトイレ
-
左足が固定してありトイレをするのに間に合うように行かないと
お漏らしをしてしまう心配があったので時間を見て
車椅子専用のトイレが開いているのを確認して行っていました。
車椅子を使っていない人が車椅子専用のトイレを使っている時もあり困りました。
昔はやはりあまり気にしていなかったことですが、今では健常者であろう人が
車椅子専用のトイレや駐車場に車を停めたりしているのを
見るととても嫌な気持ちになります。
これは車椅子生活をしたことがある人でないと
気持ちが分からないんだろうと思っています。
現在は車椅子生活からは離れているのですが、
主人の父の介護をしていた時に病院では父は車椅子だったので
車椅子を押す方の大変さのことも書きたいと思います。
主人の父は結構大きい人だったので、車椅子を押すとき意外と大変でした。
体重が重いので車椅子がいう事きかず斜めに進んだりして
歩行者の方に迷惑になりそうになったことを覚えています。
数日で学べたこと
-
車椅子のメーカーはやはり病院の借り物だったので覚えていませんが、
かなり古い車椅子だったので押すことが大変でした。
車椅子だと病院の移動はエレベーターしか使えないので
人が沢山乗っていると遠慮して次まで待つという事もありました。
これも私が車椅子を使用していた時も思ったのですが、
何事も健常者優先なんだと気づかされました。
病院では本当は患者が優先なのに車椅子使用者が
遠慮するのはおかしいことだと思います。
現在の日本ではやはり健常者優先なんだと実感しました。
ちょっと海外で生活をしたことがありますが、
どちらかと言ううと外国では健常者が遠慮したり、
車椅子の人を知らない人同士が持ち上げてバスに
乗せたりしているのを見かけたので、日本も同じようになれば良いと思っています。
車椅子生活は短い間でしたが、本当に大変でした。
この記事を書くことがきっかけで色々と思い出して良かったと思いました。