車椅子での移動は色々と大変です。
松永製作所の手動車椅子と電動車椅子について
-
私には、身体の四肢に麻痺が有り、松永製作所から発売されている
手動車椅子と簡易電動車椅子に乗っています。
両方を使用しているので、手動車椅子と簡易電動車椅子の利点と不満点をご紹介しようと思います。
私の母親の田舎は、鹿児島県の屋久島で、
姉妹が移住しているので遊びに行くことになり、今までに3度訪れた経験があります。
旅行前に航空会社に、日時と時間を連絡し、電動車椅子で行った時は、
搭乗前に航空会社の手動車椅子に乗り換えて座席にいきました。
初めて訪れた時は、簡易電動車椅子で行きましたが、
当時屋久島に行くには鹿児島空港でプロペラ機に乗り換えて行く手段しかありませんでした。
当時、バッテリーは2時間しかもたなく
観光途中に切れるのが怖かったので、充電器を3本持っていっていました。
ちなみにバッテリーは3本で約10キロあります。
それに加え、着替えをトランクに積めていっていたので凄い荷物でした。
電動車椅子のバッテリーとバスや交通機関での苦労
-
実際に、屋久島を訪れていて途中で持っていっていた
バッテリーが切れてしまい、自分で動こうと思っても、
モーターとバッテリーが重く上手く身動きがとれませんでした。
自分で動かすのが難しく家族や母の姉妹にに手伝ってもらったという苦い思い出があります。
自分で好きに動きたかったので、簡易電動車椅子で
訪れましたがノンステップバスが無かったり、
段差が多く移動は想像以上に困難という事が解かりました。
屋久島を2度目に訪れたのは、5年前です。
その時は、手動車椅子で行きました。
簡易電動車椅子とは違い小回りが効き、機内もスムーズに移動する事が可能でした。
島内を観光するバスも、ノンステップバスに変わり、
観光地も以前訪れた時は、砂利道や段差ばかりで観光どころではありませんでした。
2度目は、バリアフリーが進み手動車椅子でも何不自由なく移動が可能になりました。
現在は、簡易電動車椅子のバッテリーも改良され、
1回2時間の充電で30キロ走行が可能な
リチュームイオンバッテリーが発売され行動範囲が広がりました。
室内や外出時の車椅子
-
室内を移動するには、簡易電動車椅子よりも手動車椅子が
手軽に持ち運びする事が可能でお風呂にも乗って入る時もあります。
手動車椅子の場合、身軽で小回りは効きますが、
長時間運転するには想像以上の体力が必要になってきます。
手動車椅子で、朝から外出する時は、連続の運転は
3時間が限界で昼食や水分補給を挟みながらでないと体力が持ちません。
長年、手動車椅子に乗っていますが急な上り下りの坂の
運転はもの凄く難しくタイヤを上手く使いながらブレーキをしないと
スピードが出過ぎてしまい大事故につながってしまいます。
元日などに神社にお参りに行きますが、手動車椅子で砂利道を通ると、
自分の思い通りに手動車椅子を操作しないと上手く前に進むことは大変困難です
私も実際に経験があるのですが、手動車椅子で外出中に踏切を
渡っていて手動車椅子の前輪が小さく溝にはまってしまい、
通行人に助けてもらった経験があります。
雨の日の転倒
-
雨の日に一人で外出する時は、手動車椅子に場合
レインコートを着て外出し、簡易電動車椅子で
外出する場合は、折り畳み傘を使って外出します。
雨が降っている時に、とても怖い体験をしました。
私が簡易電動車椅子を運転中に歩道橋の坂を前に
重心をかけながら登ろうとすると簡易電動車椅子に付いている
転倒防止バーが折れてしまい後ろ向きに転倒してしまい、
30分間誰も通らずそのままの状態でした。
私は、その時に雨の日に外出する時は何が起こるか解らないので、
誰か付き添いがいた方が安全だと感じました。
手動車椅子、簡易電動車椅子両方に良い点、悪い点があるので、
外出に合わせて使い分ける必要があると思います。
お年寄りの場合は、手動車椅子ではなく、電動車椅子の使用をお薦めします。