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ショッピングの必須アイテム車椅子

東北地方での車椅子でのショッピング

北国
高齢の母が車椅子を使うようになってもう5年ほどなります。 杖をついて歩こうと思えば歩けるのですが せいぜい家の中をゆっくりと行ったり来たりする程度で。 夏ならそうやって散歩することもできそうなのですが 何せ北国の冬道は一年のうち4か月ほどが雪と氷で覆われるため 車椅子で外の空気を吸う事さえままならないのが現状です。
そんな母が凍てつく冬でも楽しみにしてるお出かけが「車椅子でのショッピング」。 と言っても、押すのはもっぱら私たち家族なのですが。 朝の開店と同時に入店し、まずは1時間ほどあちこち物色したあとに 「まだ早いかな」と言いながら早めの昼食を取ります。 フードコートに行き、中でもお気に入りはギョーザのお店。 母の好物なのはもちろんなのですが、ここは車椅子のまま 入店して着席できるようになってるからなのです。
店員さんが備え付けのイスを素早く端に寄せてくれて 車椅子が入りやすいようにスペースを確保してくれて。 高さも微妙に合っているためか母も満足そうです。
料理を何品か注文して取り皿に分け合い少しず食べるので 完食するまでには結構な時間がかかるのですが・・。 それでも後ろには背もたれ、両端にはヒジが置ける車椅子だと 普通のイスよりは体がラクなようで母の顔からは苦悩のかけらも見えず、 背筋を伸ばす時間も楽しんでいるかのようにさえ見えます。

ショッピングセンターに貸出の車椅子がなければ

餃子
もしこのショッピングセンターに車椅子が無ければ私は母を連れては来れないでしょう。 そして体の不自由な母も、長い冬の間を家の中でテレビを 観るぐらいしか楽しみも無かったと思うし美味しい焼きたての 餃子をお店で頬張ることも出来なかったことでしょう。
普段、この店の車椅子はサービスカウンターのそばに並んで置いてあるのですが 混雑時には車椅子が満員御礼とばかりに一つも無いことさえあります。 だからオープンと同時に車椅子目がけて走るのですが、 そんな時「もう少し多めに置いてくれたらな」と思ってしまいます。
高齢化社会になりつつある今、車椅子を必要としてる人間がどれほど多いことか。 私や母のようにショッピングが「単なる買い物」ではなく 楽しいレクレーションになってる親子もいることでしょう。
この先、まだまだ増えてくるであろう車椅子常用者のために 各施設はもう少し増やすことを検討してほしいものだと切に願っているのです。 が、ただ一つ・・・こんなにお世話になっている車椅子でありながら 「残念!」と思ってしまう部分がありまして。 それは「荷物を入れる場所が車椅子には少なすぎる」という所。
何せここ北国ではお出かけする時、一年の半分以上が厚手のコートなのです。

車椅子では荷物が持ちづらい難点

荷物
そしてご存知の方も多いかもしれませんが 「外は厳寒、中は暑いぐらいに温暖」なのが通常のため、 外では羽織らないと間違いなく凍死してしまいそうなのに 店内では脱がないと間違いなく汗だくになってしまうのです。
車椅子を押す私のコートと、座っている母のコート、 それに年配者特有の「意味のないモノ」がたくさん入ってる 大きいハンドバックやエコバック(笑)。
加えてちょこちょこ買い物したものやら、縦に長い杖らやら傘やらと・・・。 これら全てを携帯しながらの車椅子ショッピングはなかなか大変なものでありまして。 これだけでも軽減できるならショッピングはもっと気軽に楽しめるものになるだろうと思います。
買い物が大量にあるときなども、結局は私以外の者も連れて来て 「買い物カートを押す&手荷物を持つ」係が必要になるわけです。 この車椅子のどこかの部分に、荷物を入れられる「大きなポケットケース」 のような場所がもっと沢山あったなら。 そんなことを考えながら日々車椅子を押してます。
私自身は身動きが取りやすいように ウエストポーチのみで出かけるようにしてみたり、 お店のロッカーを使ったりもしてるのですが 「もうちょっと便利になってくれれば」と願ってしまうんですよね。 欲張りでしょうかね。(笑)
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